エッセイ
もうしばらくは早歩き
新潮社
新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
歌集
恋のすべて
扶桑社
俵万智、推薦!
「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」
追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋…
あなたに贈る恋のショート・フィルム。
作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。
誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。
(出版社HPより引用)
絵本
スウスウとチャッポン
白泉社
犬の毛を吸ってばかりの掃除機のスウスウと、「おふろきらい」と言われてばかりのバスタブのチャッポン。
かわりばえのしない日常に飽き飽きしたふたりは、一緒に家出することを決意します。
「もっときれいなものを吸い込みたい」スウスウと「お湯じゃないものでいっぱいになりたい」チャッポン。
特別な掃除機とバスタブになりたいふたりが街を越え野を越え、ドキドキとワクワクの冒険へ出かけます。
(出版社HPより引用)
絵本
まきさんのソフトクリーム
岩崎書店
あたらしいソフトクリームやさんができました。自由気ままな店主のまきさんは、ぐるんぐるんと大サービス。「ほれほれっみんなめしあがれー」あれれ、まきさんどこいくの?
まきさんが個性的なお客さんの状況や気持ちに合わせて、ソフトクリームを4段、5段…どんどん大きく豪快に作っていく様子がユーモラス。お客さんを喜ばせようとするまきさんの情熱とダイナミックさが笑いを誘います。小さな男の子、疲れたおばあさんたち、はらぺこのおすもうさんなど、さまざまなキャラクターが登場! どんなソフトクリームができるかな? ぐるんぐるん、ちょん!このリズム感が物語に軽快さと楽しさを生み出す傑作ぐるんぐるん絵本の登場です!
(出版社HPより引用)
小説
氷柱の声(文庫版)
講談社
語れないと思っていたこと。
言葉にできなかったこと。
東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。
それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。
第165回芥川賞候補作。
小説
スノードームの捨てかた
講談社
10年後に思い出す。そんな日は突然やってくる。
『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『湯気を食べる』がロングヒット&話題沸騰!!
ままならない人生に巻き起こる、心ざわつく悲喜こもごも――。
エッセイで日常のシーンを鮮やかに切り取り掬い上げてきたくどうれいんが描く、風味絶佳な初の小説作品集。
「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」「穴?」「どこに」
高校時代からの三人の友情は、公園の穴に吸い寄せられてゆく。(「スノードームの捨てかた」)
「いいんだよ、バイキングって『ご自由に』って意味なんだから」
同じヨガ教室に通う美女・ようこさん。彼女の“秘密”を知った私は――。(「鰐のポーズ」)
「どういうことですか」「こういうことです」
別れた恋人との指輪の処分に迷うまみ子が出会った、しゃがみ込む男。(「川はおぼえている」)
「すみません相席いいですか」
美術館の監視係をするわたしに舞い込んだ恋の予感、のはずが……。(「背」)」
「なにか直してほしいところ聞きたい、時間つくるから、つくって」
――結婚目前の彼女からの不穏な質問。(「湯気」)
「あら、じゃあもう決定だ、正解だ、運命だ」
仕事を辞め、虚ろな毎日で見つけたのは、一枚の祖父の絵だった。(「いくつもの窓」)
思ってもみなかった。こんなに心ざわつく日がくるなんて。
くどうれいんが描く傑作6篇。
(出版元HPより引用)
小説
登場人物未満
KADOKAWA
本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。
都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。
各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。(出版元HPより引用)
エッセイ
湯気を食べる
オレンジページ
最注目の著者による「自炊」エッセイ集
幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。
(出版社HPより引用)
エッセイ
日記の練習
NHK出版
「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」
小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家、くどうれいん。その創作の原点は日記にあった。そんな彼女の日記の初の書籍化が本書である。日々の短文日記=「日記の練習」とそれをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、作家くどうれいん一年間の生活と思考と情動。書かなかった日も、あまりに長くなってしまう日も、それこそが日常のなかの日記だ。
(出版社HPより引用)
エッセイ
虎のたましい人魚の涙(文庫版)
講談社
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花束よりも
眩しくて鮮やかな言葉を胸に
私たちも、今日という日へ祝祭を。
――杉咲 花
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発売即重版!
『うたうおばけ』『桃を煮るひと』
最注目の著者による、名エッセイ集。
八月の木曜日、朝八時半すぎ。
わたしは通勤中に、琥珀のピアスを衝動買いした――。
いま、いまが、いまじゃなくなるなら、
いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。
会社員と作家の両立。
書くこと、働くこと。
そして、独立。
へとへとの夜にじんわり心にしみる23編のエッセイ集。
【文庫版あとがき収録】
(出版社HPより引用)
エッセイ
コーヒーに
ミルクを入れるような愛
講談社
ふたり暮らし。書くこと。前を見て進むこと。
日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。
ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』に続く、注目作家の最新エッセイ集。
(出版社HPより引用)
歌集
水歌通信
左右社
結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。
同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。
ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。
【著者コメント】
東さんと日常を交信するようにはじめた短歌のやり取りは、次第にわたしの人生を離陸してまったく別の「みつき」の人生になりました。書き終えたいま、雨が降ると、わたしのところへもミメイが来ているような気配がします。(くどうれいん)
くどうさんと言葉を空に放って心を分け合っていたら、遠くにいるのにすぐそばにいるような、近づくことのできないところを浮遊しているような、とけあうような心地になりました。えもいわれぬ体験でしたが、その世界の人たちと時々目が合ってドキドキしました。(東直子)
(出版社HPより引用)
エッセイ
うたうおばけ(文庫版)
講談社
全国の書店員から熱烈な支持!
最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。
人生はドラマではないが、シーンは急にくる。
わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。
だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。
短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。
大反響の傑作エッセイ!
【文庫版あとがき収録】
エッセイ
桃を煮るひと
ミシマ社
衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。
小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。
日経新聞「プロムナード」(2022年7月〜12月)に掲載されたエッセイに、
書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。
(出版社HPより引用)
絵本
あんまりすてきだったから
ほるぷ出版
歌手のうたごえがあんまりすてきだったから、こんちゃんはお手紙をかきました。こんちゃんの心のこもったお手紙をはこぶゆうびんやさんは、なんだかうれしくなって、くちぶえをふきました。くちぶえをきいたやまめは、なんだかうれしくなって、しぶきをあげてはねました。こんちゃんのうれしい気持ちが、ふしぎとみんなに伝わって…。
すてき! と思った人にはお手紙を出しましょう。
うれしい気持ちがどんどん広がる、くどうれいん初めての絵本。
(出版社HPより引用)
エッセイ
虎のたましい人魚の涙
講談社
発売即重版!
『うたうおばけ』『桃を煮るひと』
最注目の著者による、名エッセイ集。
八月の木曜日、朝八時半すぎ。
わたしは通勤中に、琥珀のピアスを衝動買いした――。
いま、いまが、いまじゃなくなるなら、
いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。
会社員と作家の両立。
書くこと、働くこと。
そして、独立。
へとへとの夜にじんわり心にしみる23編のエッセイ集。
(出版社HPより引用)
絵本
プンスカジャム
福音館書店
あなたのプンスカ、ジャムにしませんか
「もう、もうもう、もうもうもう、ぼくはおこった!」小学2年生のハルは、友だちのタニくんに遊ぶ約束をすっぽかされて怒っていました。プンスカしているハルの前に「ベーカリーあんぐり」「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書いてあるふしぎな車があらわれて、中から、あぐりさんと名乗るおばあさんが顔を出しました。ハルは、あぐりさんとプンスカジャムを作ることになりました。プンスカジャムっていったいなんでしょう。
(出版社HPより引用)
小説
氷柱の声
講談社
語れないと思っていたこと。
言葉にできなかったこと。
東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。
それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。
第165回芥川賞候補作。
(出版社HPより引用)
歌集
水中で口笛
左右社
『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』などのエッセイや小説作品『氷柱の声』など、作家として活躍する著者、待望の第一歌集。
天性のあかるさとポエジーをあわせ持つ歌の数々は、まるで光そのもののように読み手を照らし出す。16歳の時より書き続けてきた短歌作品から、厳選316首を収録。
(出版社HPより引用)
エッセイ
うたうおばけ
書肆侃侃房
人生はドラマではないが、シーンは急に来る
『わたしを空腹にしないほうがいい』のくどうれいん、ロングセラーのエッセイ集。
「東北の小さな歌人。鋭いと思いきや、その先は丸く、言葉たちは強く光っている」(植本一子)
・失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ
・「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん
・暗号でしか告白できないスズキくん
など個性的な「ともだち」がぞくぞく登場!
「web侃づめ」の大人気連載に大幅増補の全39編。おだやかにかわいい百鬼夜行。
(出版社HPより引用)
エッセイ
わたしを空腹にしないほうがいい
BOOKNERD
これは現代版『ことばの食卓』否『手塩にかけたわたしの料理』か?いいえ、彼女は"くどうれいん"。
モリオカが生んだアンファン・テリブルが書き散らしたことばと食物の記録。
はじまりはこうだ。
"わたしを空腹にしないほうがいい。もういい大人なのにお腹がすくとあからさまにむっとして怒り出したり、突然悲しくなってめそめそしたりしてしまう。昼食に訪れたお店が混んでいると友人が『まずい。鬼が来るぞ』とわたしの顔色を窺ってはらはらしているので、鬼じゃない!と叱る。ほら、もうこうしてすでに怒っている。さらに、お腹がすくとわたしのお腹は強い雷のように鳴ってしまう。しかもときどきは人の言葉のような音で。この間は『東急ハンズ』って言ったんですよ、ほんとうです、信じて”
2016年6月の初夏、そして一年後の2017年6月の心象風景。くどうれいんが綴る、食べることと生きることの記録。
(出版社HPより引用)