<BLOG>2025年のくどうれいんの仕事
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もう年も明けて1か月経とうとしているのでたいへん今更ではあるのですが、2025年、くどうれいんは8冊の書籍を刊行しました。
エッセイ
・『湯気を食べる』(オレンジページ)
・『もうしばらくは早歩き』(新潮社)
小説
・『スノードームの捨てかた』(講談社)
・『氷柱の声』(講談社文庫)
共著
・『登場人物未満』(戸塚純貴さんとの共著、写真とショートショート、KADOKAWA)
・『恋のすべて』(染野太朗さんとの共著、短歌集、扶桑社)
絵本
・『まきさんのソフトクリーム』(絵:柴田ケイコさん、岩崎書店)
・『スウスウとチャッポン』(絵:コンドウアキさん、白泉社)
出版というのは非常にタイムラグのあるものでして、8冊すべてを2025年に書いたわけではありません。どちらかというと2023年ごろからの連載がまとまることが多かったので、そういう意味では独立してからのヤーッとしたがんばりが一気に実になったという感じです。(なので、2025年に出している本の内容は、ぜんぜん最新のわたしとは違っていたりするのです)。
本にまとまる時期って作者が選べるようで選べないようなところもあって、あれれ、てことは2025年では……?という本がたまたまたくさん重なりました。これだけ慌ただしいスパンで出版したにもかかわらず、各版元の皆さんが丁寧に重ならないように調節してくださって、わりと「いまはこの本の時期!」とめりはりをつけながら過ごすことができて助かりました。毎回売り場を盛り上げながら売り続けてくださった書店の皆様、月刊誌さながらの頻度で新刊を新刊の内に購入してくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。
というわけでせっかくなのですべての本について軽くご紹介します。
●エッセイ
わたしにとって自炊は調律なのかもしれない。ボリュームたっぷりの食エッセイ。
『湯気を食べる』(オレンジページ)
☆第12回料理レシピ本大賞入賞

幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。
(出版社HPより引用)
旅行エッセイではなく、移動エッセイ!
『もうしばらくは早歩き』(新潮社)

新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
●小説
6篇が収録されたはじめての小説作品集。
『スノードームの捨てかた』(講談社)

10年後に思い出す。そんな日は突然やってくる。
『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『湯気を食べる』がロングヒット&話題沸騰!!
ままならない人生に巻き起こる、心ざわつく悲喜こもごも――。
エッセイで日常のシーンを鮮やかに切り取り掬い上げてきたくどうれいんが描く、風味絶佳な初の小説作品集。
「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」「穴?」「どこに」
高校時代からの三人の友情は、公園の穴に吸い寄せられてゆく。(「スノードームの捨てかた」)
「いいんだよ、バイキングって『ご自由に』って意味なんだから」
同じヨガ教室に通う美女・ようこさん。彼女の“秘密”を知った私は――。(「鰐のポーズ」)
「どういうことですか」「こういうことです」
別れた恋人との指輪の処分に迷うまみ子が出会った、しゃがみ込む男。(「川はおぼえている」)
「すみません相席いいですか」
美術館の監視係をするわたしに舞い込んだ恋の予感、のはずが……。(「背」)」
「なにか直してほしいところ聞きたい、時間つくるから、つくって」
――結婚目前の彼女からの不穏な質問。(「湯気」)
「あら、じゃあもう決定だ、正解だ、運命だ」
仕事を辞め、虚ろな毎日で見つけたのは、一枚の祖父の絵だった。(「いくつもの窓」)
思ってもみなかった。こんなに心ざわつく日がくるなんて。
くどうれいんが描く傑作6篇。
(出版元HPより引用)
初小説が文庫化されました。とても読んでもらいたいです。
『氷柱の声』(講談社文庫)

語れないと思っていたこと。
言葉にできなかったこと。
東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。
それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。
第165回芥川賞候補作。
共著
俳優 戸塚純貴さんの写真とくどうのショートショートの本
『登場人物未満』(KADOKAWA)

本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。
都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。
各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。(出版元HPより引用)
すべてが恋。恋のすべて。短歌集です。
『恋のすべて』(染野太朗さんとの共著、短歌集、扶桑社)

俵万智、推薦!
「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」
追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋…
あなたに贈る恋のショート・フィルム。
作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。
誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。
(出版社HPより引用)
●絵本
ソフトクリーム絵本、できました。超ご多忙のはずの柴田ケイコさんとたのしくお仕事ができてとてもうれしくて高知へいきました。
『まきさんのソフトクリーム』(絵:柴田ケイコさん、岩崎書店)

あたらしいソフトクリームやさんができました。自由気ままな店主のまきさんは、ぐるんぐるんと大サービス。「ほれほれっみんなめしあがれー」あれれ、まきさんどこいくの?
まきさんが個性的なお客さんの状況や気持ちに合わせて、ソフトクリームを4段、5段…どんどん大きく豪快に作っていく様子がユーモラス。お客さんを喜ばせようとするまきさんの情熱とダイナミックさが笑いを誘います。小さな男の子、疲れたおばあさんたち、はらぺこのおすもうさんなど、さまざまなキャラクターが登場! どんなソフトクリームができるかな? ぐるんぐるん、ちょん!このリズム感が物語に軽快さと楽しさを生み出す傑作ぐるんぐるん絵本の登場です!
(出版社HPより引用)
掃除機とお風呂の家出の絵本です!リラックマ・みかんぼうや世代のくどう、コンドウアキさんと絵本だなんて夢のようでした。
『スウスウとチャッポン』(絵:コンドウアキさん、白泉社)

犬の毛を吸ってばかりの掃除機のスウスウと、「おふろきらい」と言われてばかりのバスタブのチャッポン。
かわりばえのしない日常に飽き飽きしたふたりは、一緒に家出することを決意します。
「もっときれいなものを吸い込みたい」スウスウと「お湯じゃないものでいっぱいになりたい」チャッポン。
特別な掃除機とバスタブになりたいふたりが街を越え野を越え、ドキドキとワクワクの冒険へ出かけます。
(出版社HPより引用)
というわけで8冊!
関係者向けに8冊走り切った記念のTシャツも作りました。売ってほしいとの声多数で販売もひっそりしております。
くどうれいん Publishing Rush 2025 | 6JUMBOPINS
今年はLINEスタンプも出しました。
日日是目分量のいちろうさんのイラストが好きすぎて、自分が使いたいスタンプを作ってもらうことに。
重版祝のスタンプがあるなど使える業種が限られすぎている……!はずなのに、実は静かにずっと売れているようでありがたいです。

締切のある生活 – LINE スタンプ | LINE STORE
他にもたくさんお仕事はあったのですが、仕事納めをした瞬間にいったん抜け殻になってしまったので、まとめとしては書籍のみで。皆様のおかげで2025年も無事にお仕事ができました。ありがとうございました!
また書くよ!
くどうれいん
2026/1/20