すいちゃんが「芋煮を作りたい、それも両方、できるだけいっぱい作りたい」というのでよしきたと誘って、おおきい鍋をふたつ、めいっぱい使ってやりました。

すいちゃんに言われるがまま買い出しをし、作る。仙台のほうはほぼ豚汁みたいな作り方で、山形のほうが具材がシンプルでちょっとすき焼きっぽい。どちらも切って水入れてぐつぐつ煮るだけだったので「こんなに簡単でいいの」とびっくりすると「外で適当に作ってあとは煮えるまでお酒飲むほうが本番なんだから、面倒な工程なわけないじゃないですか」と言われる。なるほど~。わたしは仙台に住んでいたくせに「なぜ寒いのに川原で芋を煮なければならないのか……」と首を傾げ続けていたらついにだれにも誘われなくなったので、芋煮というものをやらずに盛岡に戻ってきてしまったのだ。初めて山形の芋煮を食べたかもしれない、わたし山形のほうが好きかもしれないよ。と言うとすいちゃんは「そりゃあ、牛(ぎゅう)が入ってますからね」と言った。どっちもおいしいけれどこれを寒すぎる川沿いで凍えながらやる意味は結局わからなかった。仕事を終えて帰宅したミドリもたいへんうれしそうに食べてくれてよかった。わたしは山形のほうが好きかもしれないよと言うと「だって牛(ぎゅう)入ってますから」と言われる。おまえたちの牛(ぎゅう)への絶大な信頼よ、と思う。

もう10月。一気にHPを更新しましたので見てください。マメに更新するつもりがうわあもう1カ月経っちゃったよと言いながら一気に更新してブログを書くのが一通りの流れになってしまっている。いいのかこれで。いいか。最新情報はTwitterかInstagram見てください。

8月も9月も仙台行ったり遠野行ったり東京行ったり八戸行ったりであっという間でした。

とくに八戸ではじめての対面イベント!八戸ブックフェス!

たくさんの読者さんとお会いできてとてもうれしかったです。八戸は盛岡と近いこともあり「えー!あれのあれが!」「うそ、それのそれですか!」「その節はどうも!」みたいなお話も多々あり、南部藩を感じました。

ブックセンターさんからたくさん写真を送っていただいたのですが、どの写真よりおいしい炒飯食べる前の笑顔がピカイチでした。

 

 

 

東京では『虎のたましい人魚の涙』の取材をたくさんしてもらい、サインもたくさん書きました。

サインを一気に書いて、これが各地の書店に旅立つのだと思うとぐっとくるものがありました。もう売り切れたお店も多いようですが(ありがとうございます!)遭遇したら当たり前ですがそれはわたしが書いたうちの1冊なので、撫でるだけでも手に取ってやってください。

『虎のたましい人魚の涙』は毎月働くわたしと伴走するように書いたものなので、いままでのどの本とも違う感慨深さがあります。

何社も取材をいただくなかで、すべての人に手に取ってもらえたらと思うあまり、「誰に読んでほしいですか」と言われる都度、そのメディアに合わせて「同世代の方に」「岩手の方に」「働くすべての方に」などぜんぶ違うことを言っていることをここに白状します。

 

 

ほかには

たこ焼きがうれしかったり

焼き肉がうれしかったりしました。

だいたい同じスパンで同じものを食べています。

 

10月、11月も予定が盛沢山。体力つけながらがんばります。秋だ!と思っていたらもう寒くて慌ててコートを引っ張り出した。もうちょっと秋をやらせてほしいんだけど、着ようと思っていた半袖ニットを着るタイミング一切なし。かなしい。ベージュと黒を買ったのに。

 

みんなのいまやりたいことがいま叶いますように。

 

また書くよ。

10月6日 くどうれいん