くどうれいん
WORKS
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狩野岳朗×くどうれいん 絵と短歌の展示「マユミスグリ」について
9月7日~23日まで、岩手県盛岡市紺屋町BOOKNERDにて狩野岳朗×くどうれいん 展示「マユミスグリ」を開催します。
2024年初夏。『氷柱の声』の装画を担当してくださった画家の狩野岳朗さんと、東京と盛岡を行き来して散歩をするように絵と短歌の制作をしました。
会場では、東京盛岡それそれの地で描き/書きおろした絵と短歌を展示します。
狩野さんの絵を盛岡のみなさんにもぜひ見ていただきたいと思っていたので、盛岡で開催できること、とてもうれしいです。わたしは狩野さんの絵の前に立つとこころがぐわーっと広くなる気がするのです。
わたしの短歌は盛岡市の「絵と活版印刷 フウケイ」さんに活版印刷をしていただきました。本当に、本当に、めちゃくちゃかっこいいですので是非会場で見てほしいです。
また、わたしの書いた制作日記も読むことが出来ます。どんな吟行だったか知っていただいたうえでまた最初から展示を見るのもたのしいかもしれません。
オープニングとなる9月7日(土)13-15時は狩野さんとふたりで在廊しますので是非お越しください。ZINEへブックサイニングいたします。
この展示は11月に東京へ巡回予定です。展示内容、販売内容は同一です。(東京会場での在廊は未定です。)
会場ではオリジナルグッズを販売します。
①ZINE「マユミスグリ」
デザイン・活版:絵と活版印刷フウケイ
印刷:吉田印刷狩野さんによる絵、くどうによる短歌と制作日記をまとめた1冊です。展示の内容を手のひらの上でも楽しむことが出来ます。展示を見た方は思い出に、会場に足を運ぶのが難しい方は展示を見る気持ちでお読みいただけます。
絵と短歌が蛇腹になったものなので、立てて飾ったりするのもおすすめです。
表紙も活版でとにかくとってもかっこいいのです。
とても限定部数、売り切れた場合重版は未定です。販売は個展会場(とそのオンラインショップ)のみの予定です。東京会場分もご用意しますが、いずれにせよ少部数のため確実に手に入れたい方はお早めに。
くどうの自費出版としては『わたしを空腹にしないほうがいい』以来6年ぶりです……!久々の本づくり、フウケイさんと吉田印刷さんにおんぶにだっこであったがかっこいいものが出来ました!
②ハンカチ2種 「海」「コスモス」
ハンカチブランド swimmieとコラボしたハンカチです。「海」
発作のごとくあなたは海へ行くとしてその原因のおんなでいたい
「コスモス」
ガーベラもダリアも花と呼ぶきみがコスモスだけはコスモスと呼ぶ
(ひゃ~、かっこいい)
狩野さんの絵の中にくどうの短歌が書かれています。ふんわりとした生地で扱いやすく、手を拭いたりお弁当を包んだり鞄に結んだり、普段使いにとてもおすすめです。こちらは展示会場にて先行発売、会期終了後にH TOKYOおよびOLD-FASHIONED STORE各店で販売予定です。swimmieさんのハンカチを普段から使っていたので、今回狩野さんにお繋ぎいただいてご一緒できてとても幸せでした。(海の短歌は特に男性も使いやすいので、発作を起こしてほしい男性へのプレゼントにもおすすめです。)
慌ただしい上半期の中で、狩野さんと緑の中を歩き、食事をし、たまに静かになってふたりで唸りながら書く時間はとても豊かなものでした。
夏の終わりに、ぜひ展示へお越しください。
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ユリイカ2024年3月号 特集=柴田聡子に短歌寄稿
ユリイカ2024年3月号 特集=柴田聡子に短歌連作「しっとりと無邪気」を寄稿しました。
柴田聡子さんの魅力がぎゅっと詰まった1冊に参加できて大変光栄です。
第一歌集の帯を柴田聡子さんに書いていただいたこともあり、今度はわたしが書くなんて……!とうるうるしました。
新譜「Your Favorite Things」も本当に最高です。ぜひ読んで、聴いて!
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ganshu×くどうれいん 岩手の日本酒7蔵が短歌ラベルに!
わたしの短歌と岩手の日本酒がコラボレーションします!
4月から、5月、6月と3回に分けて、岩手県の7蔵の日本酒が雨ラベルになって発売されます。
「岩手県青年醸友会」に加盟している7つの酒蔵による、岩手県の日本酒の魅力を広げるためのganshu(がんしゅ)という企画です。ganshuには「南部美人」「岩手誉」「酔仙」「鷲の尾」「堀の井」「七福神」「浜娘」をそれぞれ読み込んで書きおろした短歌の短冊が付いてきます。ラベルにはフウケイさん(@_fuukei_ )がその短歌でイメージした雨の絵を描いてくださっています。雨をモチーフにした統一感のあるデザインと涼しげな水色の瓶です。飲み比べながら7種類集めたくなるような素敵なデザインに仕上がりました。日本酒に酔うときのうっとりとした温かさと、それぞれの雨のシーンをたのしんでみてください。
岩手県内の飲食店での取り扱いのほか、岩手県内の酒販店さんやスーパーなどでも購入できるようになる予定です。県外の皆さんもお買い求めいただけるよう、他県での販売やオンラインでの販売もいま準備中です。お酒が出来上がったら、みんなと乾杯するイベントもできたらいいなあ。
現在酒販店さんや飲食店さんへは先行してご案内をしているようですので、取り扱いを希望の方は下記ganshuプレスリリースをご確認の上、岩手県酒造組合事務局菅沼さんまでご連絡ください。
どこで買えるの?どこで飲めるの?「ganshu」続報は岩手県青年醸友会のInstagram(@ganshu.iwate_sake )にて随時情報発信されますのでフォローしてたのしみにお待ち下さい!
🍶以下、ganshuアカウントより🍶
岩手県青年醸友会の会員である、浜娘、岩手誉、七福神、酔仙、堀の井、南部美人、鷲の尾の7銘柄が「ganshu」として短歌とコラボレーション!雨をモチーフにした統一感のあるデザインと涼しげな水色の瓶で、若い世代や女性の方にも手に取りやすいデザインです。
各蔵が工夫を凝らして醸造する「ganshu」を比べて味わっていただくことで、岩手の日本酒の新たな魅力を日本酒ファンの皆様に知っていただける商品となっています。
前回ganshuを発売した時に、くどうれいんさんが「全種類飲んだ」とSNSでコメントしてくれました。全国に沢山の若い読者を持つれいんさんとganshuが手を組めば、きっと岩手の日本酒と出会う新たなきっかけになるのではと思いました。れいんさんも「お酒は日本酒がいちばん好き、同世代で好きな人をもっと増やしたい」と快諾してくださり、コラボが決定しました。 日本酒にうっとりと酔うときの心地よさと、しっとりと雨の降る景色はとても相性がいいと言うくどうさん。蔵ごとの名前とそれぞれの雨の風景を読み込んだ短歌を作っていただき、それぞれが一冊の本のように物語を抱きしめる佇まいのganshuを目指しました。詩情とともに日本酒をお楽しみください。 同じ岩手で暮らしながら世界に言葉を届け続ける作家くどうれいんさんの短歌が彩るganshuで、私たち岩手の酒蔵が造る日本酒を飲むきっかけになったら幸いです。
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ダ・ヴィンチ3月号「登場人物未満」俳優 戸塚純貴さんとの対談掲載
ダ・ヴィンチ3月号「登場人物未満」。俳優の戸塚純貴さんと盛岡でお会いしました!戸塚さんの写真にわたしが物語をつける連載「登場人物未満」に関しての対談が掲載されています。
いつもは都内で撮影された戸塚さんの写真を見て物語をつけているのですが、ここから数回は戸塚さんとわたしの地元である盛岡を舞台にした写真が続きます。戸塚さん、盛岡の景色に「ここ無くなったんですか!」「うわここ懐かしー!」など興奮していて(マジで盛岡出身なんだなあ〜)と当たり前ながら思いました。
今月号のロケ地は岩手県民ならだれでも知っている百貨店「川徳」です!屋上の芝生きれいだったなあ。
基本的に写真を撮るときはポーズも表情も自由にいろいろ試していろいろ種類を作るのですが、戸塚さんは屋上で飛び跳ねたり走り回ったりしゃがんだり寝転んだり。それを見守る我々はカメラに音声が入らないのをいいことに「えっ!」とか「すご!」とか終始笑い声を上げてばかりの撮影でした。カメラの前で戸塚さんのくるくる変わる表情をみて感動でした。
戸塚さん、これからもわたしを困らせてください!しばらく盛岡の写真の続くダヴィンチ、おすすめです! -
講談社「群像」3月号日日是目分量「かわいそうに」
講談社「群像」3月号「日日是目分量」は「かわいそうに」。人生一の泥酔は今年の年明けでした。よい友人を持ちました……
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文藝春秋「文學界」3月号にエッセイ寄稿
文藝春秋「文學界」2024年3月号の企画「身体がいちばんわからない」にエッセイを寄せました。
「えんぴつの刺青」わたしのからだにある刺青のような傷についてと、「からだ」と「身体」の違いを書きました。ぜひ読んでいただきたいです! -
Beyond magazineの「ユース的ベストバイ2023」に寄稿
Beyond magazineの「ユース的ベストバイ2023」でCIRCLE JOYの「ワインオープナー」を紹介しています。
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HanakoWebにて「くどうれいんの友人用盛岡案内 ~手土産編~ #10 山善のみたらしだんごともりおか絵巻 掲載
くどうれいんの友人用盛岡案内 ~手土産編~ #10 山善のみたらしだんごともりおか絵巻
Hanako Webにて読めます
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小説新潮2月号「くどうのいどう」第11回「「やっほー」のひと」掲載
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NHK出版「本がひらく」にて「日記の本番」12月掲載
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第38回全国高校生文芸コンクール記念講演「高校文芸から作家になる」講演原稿公開
2023年の最後の大仕事は、全国高校生文芸コンクールの授賞式での講演でした。
わたしは高校時代文芸部に所属しており、まさにこの「全国高校生文芸コンクール」に応募するために書きまくる三年間を送っていました。
文芸部の生徒としてそこに立つことは叶わなかった壇上に、講師として立つことができる日が来るなんて本当に感慨深かったです。本気でちょっと、これまでの人生をぜんぶ振り返るようなつもりでないと講演ができないな、と思いました。
講師として話すことが決まった、と当時の顧問に伝えると「あなたは高校生のときから、一位を取らないとスピーチできないあの壇上に本当に憧れていたよね、1時間も話せるなんてすごい、芥川賞候補よりもわたしはうれしい」と涙ぐみながら言ってくれました。当日は、その顧問の先生と2人で懐かしい懐かしいと言いながら会場に行きました。
15年間の思いを1時間に詰め込んで話しながら、制服を着た自分と目が合うようなきもちになった。
たくさん考えて考えて考えて講演で話すことを決めたら、授賞式なのに、授賞できなかった人に向けた内容になりました。
講演後、ここにいなかった生徒にも聞かせたかった、とのお声を多くいただきました。わたしとしても、受賞ができなかった人にこそ話したかった内容でもあったので、高文連さんにお願いして講演原稿をUPしていただきました。
いま書いている高校生にひとりでも多く届きますように。
第38回全国高校生文芸コンクール記念講演「高校文芸から作家になる」くどうれいん
(これは昨年いちばんパワーを費やして書いた講演原稿で、大袈裟でなくこれまで書いてきた自分自身に対する手紙のようでもあり、その場の人たちだけに宛てたつもりのものなので、こうして公にするのは非常にパワーが要るのです。つまり今後このリンクはわたしの精神的余裕次第では予告なく消す可能性もあるので、早めに読んでください。なんとかたのむ。)
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NHK出版「本がひらく」にて「日記の練習」12月掲載
NHK出版「本がひらく」のnoteにて、「日記の練習」としてわたしの12月の日記が公開されました。
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講談社群像2024年2月号 連載「日日是目分量」第42回「ヤドリギ」掲載
講談社群像2024年2月号「日日是目分量」は「ヤドリギ」。
ヤドリギのことをはじめて知ったときのことを書きました🟡 -
ダ・ヴィンチ2024年2月号「登場人物未満」#6「雅さん」
ダ・ヴィンチ2月号「登場人物未満」は「雅さん」。
今回は釣り堀の話です🎣 -
くどうれいんの2023年の仕事
7月から更新が滞ってしまい、一度滞るとどこから手を付けていいのやら……と言っている間にあっという間に年の瀬になってしまいました。へへへ。
何せ連載や掲載や出演のおしらせが、本数で言うと月に15本近くあるもので、更新のたびにHPを書くのがどんどん難しくなってしまいました。これからは、連載のお知らせや雑誌などへの寄稿のおしらせをどの程度HPで更新できるかわからなくなってきました。でもせっかくのHP、気さくに更新できるように来年はがんばります。
さて、2023年、ありがたいことにたくさんお仕事をしました。
本は3冊!
エッセイ集『桃を煮るひと』(ミシマ社)
桃を煮るひと | 書籍 | ミシマ社 (mishimasha.com)
2022年に日本経済新聞「プロムナード」で連載していた食エッセイに、たくさん書きおろしを加えた一冊です。
脇田あすかさんによるナイスな装丁と、文字通り桃のような手触りの1冊。ぜひ撫でてね。
ありがたいことにたくさんお手に取っていただき、6刷となりました。
いろんな場所へ「桃煮ツアー」で行くこともできて、ことしのわたしの1年を象徴するような1冊になりました。
各書店の年末の売り上げランキングにも入っているようで、書店員さんがたくさん桃を売ってくださったこともありがたいです。
京都にはプライベートも合わせて3回行きました。ミシマ社さんとのご縁、一生もんだろうな、と思っています。
とにかくピーチでジューシーな1年でした。
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エッセイ集『うたうおばけ』文庫版 (講談社文庫)
『うたうおばけ』(くどう れいん):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
書肆侃侃房から2020年に発売されたエッセイ集が、講談社文庫より文庫化されました。
装丁は再び西淑さん、ピンク色の鮮やかな表紙とマットな手触り、手馴染みもいいので、単行本を持っている方も是非。
帯は上白石萌音さん! 単行本のときからたくさんうたうおばけをおすすめしてくださっていました。文庫になって新しい読者の皆さんにもぐんぐん届いているような気がします。
こちらも早速4刷! 勢いが止まりません。
書き下ろしのあとがきはこちらから読めます。
文庫はちいさくひらく盾だった——『うたうおばけ』文庫化によせて(くどう れいん) | 群像 | 講談社(1/3) (gendai.media)
(また、文庫化のタイミングで書肆侃侃房の単行本は刷止めとなっています。もし本屋さんで見つけたらレアかもしれません。)
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短歌と短文の物語『水歌通信』(左右社)
歌人の東直子さんとの共著です。共著ってはじめて。とても新鮮でした。
短歌と短文が往復されるスタイルの1冊。”結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。”
という説明が精一杯なのですが、読んでいただければうれしいです。こちらも重版しております、ありがたや。
ちなみに、完全にフィクションのものとして書いているため、短歌ではありますが「くどうれいん」のひらがな名義となっています。
(このごろ、フィクションノンフィクションに囚われず短歌俳句でもひらがな表記に統一したほうがいいんだろうか、と実はとても悩んでいる。どうしよね。)
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今年はトークイベントやサイン会をとにかくたくさんしました!
青森、秋田、岩手、宮城、山形、東京、京都、大阪、名古屋!
ざっと数えただけでも800人以上の方とお会いしたみたいです。とにかく人と会ってたくさんお話ししたり、お手紙をいただくことでパワーをいただいてなんとか乗り越えた一年だったような気がします。読者の皆様あって書き続けることができているんだなあとこころからそう思います。
おしらせだらけの一年で、自分でも自分の仕事に追いつけなくなるようなときもあったけれど、そのくらい、仕事として作家業をもりもりできたことが本当にしあわせな一年でした。わしわし働くのがわたしは好きです。出版社の皆さん、書店の皆さん、読者の皆さんがいてこそのことなんです、ほんとうに。ことしもお世話になりました。
来年は(というか、来年度は、かなあ)すこし無理をしても盛岡に引きこもって、「会いたいならおまえが来い!」をがんばる1年にしようと思っています。仕事をやや減らして、その分集中して大きなものを書く時間を作ろうと思っています。でも、そういうこと毎年言いながら夏ごろには忙しくって「あれぇ?」って言ってるんだよなあ。でもそれもたのしいんだよなあ。
てなわけで、盛りだくさんの2023年、ほんとうにお世話になりました。
来年も、ついてきな!
また書くよ!
2023年12月31日
くどうれいん
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講談社群像8月号 連載「日日是目分量」第36回「いやな手」掲載
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講談社群像7月号 連載「日日是目分量」第35回「夕陽を見せる」掲載
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小説新潮7月号「くどうのいどう」第4回「鎌倉は坂」
小説新潮7月号にて移動エッセイ「くどうのいどう」やってます。
第4回は「鎌倉は坂」長野ヒデ子さんのアトリエを訪ねるために鎌倉へ行ったときのことを書きました。
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NHK出版「本がひらく」にて「日記の練習」6月掲載
NHK出版「本がひらく」のnoteにて、「日記の練習」としてわたしの6月の日記が公開されました。
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NHK出版「本がひらく」にて「日記の練習」5月掲載
NHK出版「本がひらく」のnoteにて、「日記の練習」としてわたしの5月の日記が公開されました。